ハナキゴム株式会社　花木社長

ハナキゴム株式会社

https://www.hanakigum.co.jp/
事業内容：指サック、手袋の製造販売
設立：明治41年10月1日
従業員数：社員46名　パート従業員3名　
取締役　花木弓子様

真面目で、素直で、忍耐力のある若手と、次の世代をつくりたい

私が採用面接で重要視しているのは、その人の人物面、具体的には「真面目さ」「素直さ」「忍耐力」です。弊社は明治41年に設立された会社で現社長も3代目、その長い歴史の中で培われてきた信頼や文化の中に、次の世代に向けて新しい価値観や刺激を取り入れながら成長しようとしていますので、元気の良い若いベンチャー企業とはまた違った風土があったりします。そういう弊社の特徴に合った人、長く一緒に会社の成長を担っていってもらえる若手にはどういう人であってもらいたいかを随分考えました。その結果、本当に基本的なことですが、真面目で素直で忍耐力のある人であることが一番大事だと思っているんです。入社した翌日に会社に大きな利益をもたらしてくれというわけじゃないですからね。派手なパフォーマンスができることよりも、素直に人の話が聞けて、謙虚な姿勢でコツコツ努力ができる人の方が、弊社のような環境で活躍してもらえます。そういう意味では、たとえ社会人として会社に勤めるのが初めてだという人に対しても、可能性は閉ざしていません。

自分を受け入れてくれる会社を、自分の居場所として受け入れること

忍耐力というと何か大変な我慢を強いられるのかと思われるかもしれませんが（笑）むしろ気をはりすぎず、長い目で自分の成長を考えてくださいという意味です。すぐに判断しようとしないで。入社して半年、１年足らずで自分には向いていないだとか、思った環境と違っただとか、結果が出せなくて嫌になっただとか・・・焦って悩む若い人は増えているようですけど、「ちょっと様子をみてみよう」くらいのスタンスではじめて、続ければよいのです。たとえ最初うまくいかなかったり遠回りするようなことがあったとしても、なんてことありません。「石の上にも３年」という言葉がありますが、ご縁があって入ったからには、自分を受け入れてくれた会社を自分の居場所と決めて、焦らず真面目に取り組むことです。多少疑問に思うことがあったとしても、一度は全て会社のいうことをきいてみて、一生懸命取り組んでみましょう。そうすると、ある時ふと、成長が後からついてきていることに気が付くと思います。

時代は、女性の味方です

気を楽に、長い視点で仕事を捉えてほしいというのは、シンプルに仕事を楽しんでほしいと思うから、というのもあります。特に女性に伝えたいこととして最近思っているのですが、結婚や出産でキャリアを止めてしまうパターンは未だ少なくないわけで、どうしてだろう？と考えます。勿論、完全にお母さんとして人生を全うしたいという人もいるでしょうからそれはそれで良いと思うのですが、もし仕事がとても楽しいものとして自分の中にあったら、「辞めたくない」と自然に思うのではないかと。嫌な仕事、つまらないと感じていた場合、出産など大きなイベントと重なった時に優先したいと思わないですよね。弊社のように、大企業でなくとも女性が長く働き続けていける環境づくりを大きな課題として捉えています。中小企業もどんどん制度を整えていっています。小さいからこそチャンスで、優秀な女性社員ひとりの為に制度がうまれた会社だって沢山あります。時代は女性の味方ですから、例えフルタイム勤務でなくとも、続けられるなら続けてほしいと思います。そのためにも、仕事を短期的に捉えてストイックになってしまっては楽しめないですからね。長い目で考えてほしいと思います。